(作品紹介)
名作「ふたり」より再びタッグを組んだ大林宣彦監督と赤川次郎原作の新・尾道三部作の第二作目の作品。永遠のノスタルジックタウン、尾道やその周辺の島を舞台に呼小浜に運命の糸によって集まっていくさまざまな“あした”を胸に抱く人々を描いた、愛の物語。発売元:パイオニアLDCピクチャーズ・1995年作品・カラー142分
(ストーリー)
事故で遭難した小型客船呼子丸。乗船していた9名全員の絶望が伝えられた3ヶ月後残された恋人、夫、妻、家族のもとに「今夜午前0時、呼小浜で待っている」と言うメッセージが届く。 たとえ嘘でもいい。残された人たちは、それぞれの思いを胸に、奇跡を信じて呼小浜に集まってきた。それぞれの思いが交錯する中“約束”の時間が近づいてくる。その“約束”とは最愛の人に言えなかった「さようなら」を言うことだった…
(理容店の風景)
理容店でヤクザの親分金澤(植木等)が顔そりをしている。その理容店は椅子1台で、床は板張りの重厚な雰囲気のある昔ながらの店。
親分は敵対勢力に命を狙われているのだが、床屋のオヤジに「もしこのカミソリで殺されても本望だよ。でもオヤジさんを信用しているから」の一言が、カミソリを持つ理容師との信頼関係を象徴している。