ねじりん棒

(作品紹介)
  少し艶っぽい、大人のブラック・コメディ。理容店主を演じる、名優石橋蓮司の演技が光る。日本映画・2004年作品・カラー75分

(ストーリー)
  新米タクシー運転手・井村は仕事の途中で、下町の「田上理容室」に立ち寄る。店主との何気ない世間話から、井村はタクシー乗務中の興味深いエピソードを披露する。その中でも、真夜中に乗せた若い女性との情事を語り始めると、当初は興味津々で聞き入っていた店主、従業員、ほかのお客たちも、徐々に表情をこわばらせていく。井村の話しがクライマックスに近づき、なぜ彼らが表情を変化させていったのかが分かり始める頃には、井村は店内で店主と二人だけになってしまう…。

(理容店の風景)
  作品の半分以上は主人公の話しの再現映像となっているが、所々で挿入される理容店でのシーンには興味深いものが多い。
  「襟足はどの位?」「極端に刈り上げずに自然な感じで」「仕事中なんで急ぎで」「よそでやってよ!こっちは1ミリの長さに命をかけてるんだ!」といった、職人気質な店主とのやりとり、白いタイル壁という昔ながらの内装、クラシックな理容椅子等々。

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