ぼくんち

 (作品紹介)
  週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館刊)に連載され、第43回文藝春秋漫画賞を受賞した西原理恵子のベストセラーコミックを、「どついたるねん」「顔」「KT」の阪本順治監督が映画化したハートウォーミング・ムービー。アクの強い登場人物たちが、ままならない人生を送る姿がいとおしい。発売元:小学館・2002年・カラー115分

(ストーリー)
  うらぶれた水平島で貧乏な暮らしを送る一太(矢本悠馬)と二太(田中優貴)。ある日突然、半年ぶりに帰った母親(鳳蘭)が、離れて暮らしていた姉・かの子(観月ありさ)を連れてきた。ひとつ屋根の下、3姉弟のささやかな暮らしが始まるが、母親はまたすぐに居なくなり、家も売り払ってしまう…。

(理容店の風景)
  チンピラのコウイチ(真木蔵人)に集金を命じられた一太が訪れたのが理容店「花満」。商店が集まる一角から路地の奥まった場所にあるため、「花満→」と書かれた表示板と、風で回転する赤白青の看板、サインポールが角々に置かれている。雑然とした店内には理容椅子が3台あり、その脇では商店のオヤジたちが花札をしながら、景気の悪さを嘆いている。強面のオヤジたちの迫力に、ビビッた一太は「何分待ちですか?」と一言残して逃げ帰ってしまう。

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