(作品紹介)
18世紀に実際に起こったと言われる猟奇人肉嗜食事件を描いたショッキングスリラー。何度も舞台化、ミュージカル化された題材を映像化したのは「真夜中のカーボーイ」のジョン・シュレンジャー監督。殺人鬼・トッドは「ガンジー」のベン・キングスレーが演じている。発売元:アルバトロス/ビームエンタテインメント 1997年 カラー92分
(ストーリー)
1795年、ロンドン・フリート街。宝石商マンヘイムを訪ねてアメリカからやって来たベンは、マンヘイムがスウィーニー・トッドの理髪店で消息を絶った事実を突き止める。やがて関係者が次々と姿を消し、事件は猟奇的色合いを濃くしていく…。
(理容店の風景)
「おじさんはロンドンいち腕のいい床屋さんなの」。自分が後見している娘アリスから、そう紹介されるトッド。客足の絶えない人気店で彼は、顔剃り、かつらのスタイリング、アイロンセットなどを提供し、接骨医、歯科医も兼ねている。看板には、はさみ、レーザー、かつらの絵とともに「FINEST WIGS」の文字が…。
理髪師の命とも言えるレーザーで次々と殺人を犯すトッドだが、マンヘイムの消息を尋ねるベンに「顔の形でしたら、一度触れば指の感触で覚えているものですけどね。まゆの形、鼻の形とかね…」と答え、理髪師としての自負をのぞかせている。