(作品紹介)
「キング・オブ・スイング」と称されたベニイ・グッドマンの半生を綴った音楽伝記映画。劇中のベニイの演奏は本人によるもので、ジーン・クルーパ、ライオネル・ハンプトン、テディ・ウィルソンなど、スタージャズメンの名演奏も必見! ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 1995年 カラー117分
(ストーリー)
シカゴの貧しい洋服屋の家に生まれたベニイは少年時代からクラリネットを始め、師を驚嘆させるほどの上達ぶりを見せる。しかし、彼はクラシックではなくジャズの道へ。
ベン・ポラック楽団で腕を磨いたベニイは、やがて自身の楽団を結成し、全米中で人気を博していく。そして、1938年、クラシックの殿堂・カーネギーホールでの史上初のジャズコンサートのステージに立つ。
(理容店の風景)
ポラック楽団にニューヨーク行きの話しが来て、ベニイは出演しているカフェのオーナーであるギャング団のボスに交渉に行く。部屋に入ると、ボスは顔剃りとネイルケアを受けている最中。彼は身嗜みのため技術者を出張させているのだった。
以前に当欄で紹介した「ゴッドファーザー」や「スティング」でもそうだったが、こうした場面で技術を受けているのがギャング、殺し屋、詐欺師という「裏」社会の人であるというのは単なる偶然だろうか…。