毛の不思議
髪の毛のことを知っておきましょう。
毛髪は爪と同じように皮膚の付属器官で、本質的には皮膚の一部です。単に皮膚の上に生えているのではなく、皮膚が形を変えて分化したもので、言いかえれば、毛髪は大地に生えている雑草のようなものではなく、大地そのものが形を変えて成長しているようなものと言えます。
発生学的には外胚葉から発生しており、ここから発生しているものには表皮の他に神経系感覚器官、毛、脳髄などがあり、これらは色々関連をもっています。
毛髪の太さ
太さの測定は毛髪ゲージを用いて測り、日本人の場合は0.06~0.09ミリ(60~90ミクロン)位が標準で、これ以下は細い毛、これ以上は太い毛ということになります。
ヘアテスターでの診断は、太さ、強度、伸度の測定ができますが、健康な毛髪は太さの数値の2倍位の切断強度を持ち、80ミクロンであれば160グラム位の強度で、伸度は45~55%位伸びますが、損傷していると強度、伸度ともに低下します。
毛周期
人間の頭髪は生えてから同じものが一生伸び続けるのではなく、一定期間成長した後に自然に抜け、またしばらくすると、同じ所から同じような毛が生えてきて、全体としては毛量は一定しています。
この生え変わりの現象を毛周期(ヘアサイクル)と言い、このヘアサイクルは年齢、性別等によって多少違い、女性は4~6年、男性は3~5年の成長期を続け、平均すると約5年の成長期を持っています。
シャンプー
石けん系、高級アルコール系、アミノ酸系、脂肪酸系などや、酸性、中性、アルカリ性などの分類、添加物による分類など色々あります。目的に応じて選ぶようにしましょう。