世界理容美容機構(OMC)とは?

 

 OMCの前身はCIC(世界理美容連盟)とOAI(世界理美容芸術機構)で、2000年9月30日にベルリンで開催された総会において「理容美容業界の組織を発展させ、加盟組織団体との団結を強固なものにするため」に、1946年に創立した組織の名称(CICとOAI)をOMC(世界理美容機構)に変え、組織改革、統合を実施、力強くスタートしました。

 OMCはその活動、法的権限、経験、歴史、原点、起源において、CIC/OAIのそれらを継承するもので、その目標及び目的は次の通りです。
① 国際的に理美容業者間のアイデア及び知識の交換を奨励する。
② 新たな理美容ライン及び競技大会のトレンドの普及を促進する。
③ 現職者職業訓練のイニシアティブを提唱、組織し、かつ実行する。
④ 加盟団体の条項に基づき、経済、税務及び社会的活動の各側面であらゆるイニシアティブを遂行する。
⑤ 政府当局、業者間団体、経済及び社会団体ならびに理美容業界に対して、国際的にすべての理美容業を代表する。
⑥ 競技大会、特に世界選手権、ゾーン・チャンピオン・カップ及び理美容芸術のイベントを主催する。
⑦ 全般にわたりその目的から直接または間接に派生する全ての活動を遂行する。

 なおOMCには、世界各国の理美容の同業者団体1つのみが会員になることができます。日本の場合、同一国において理美容業界を代表する団体に全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)と全日本美容業生活衛生同業組合連合会(全美連)の2つの団体が認められており、OMCの会員資格は、全国調整委員会が設置され2年毎に全理連と全美連の理事長が日本の代表者として交代することで、加盟が認められています。
 また、OMCは組織強化の一環として、ゾーン活動を提唱しており、OMC傘下にはEUゾーン、東ヨーロッパゾーン、アフリカゾーン、アメリカゾーン、アジアゾーンの6ゾーンが組織されています。OMC加盟国は「自国が位置するゾーンに所属しなければならず、各ゾーンにおいては、職業訓練、経済、社会福祉及びマーケティング、芸術、競技大会などの分野において委員会を設立して活発な活動を行い、理美容の発展に貢献すること」と定義されています。

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