「試合には、クラスメイトはもちろん、先生方、理容関係の方も応援に来てくれるんです」と語るのは三嶋秀宜さん。中央理美容専門学校の1年生として理容師をめざしながら、プロボクサーとしても活躍している。 理容を志したのは、理容師として働く母の師匠、田中トシオ全理連名誉講師との出会いからで、その人間性や考え方、職業の魅力などにあこがれて、中学時代にはすでに理容師になると決めたのだという。 毎朝5時半に起床。約10キロのロードワークをこなした後、1時間半かけて通学し、学校が終わると即ジムに向かい、帰宅は22時前というハードな毎日。筋肉痛や眠気もあるが、大好きなボクシングを続けながら学校に通わせてくれる両親、決して安くはないチケットを買ってまで応援に来てくれる人々への感謝を思えば、当然のように身体が動き、理容にもボクシングにも全力で取り組めているのだとか。 「感謝の気持ちを大切に応援を力に変えて、ボクシングでは次戦の勝利、理容では国家試験合格をめざしてがんばります」と三嶋さん。その目には希望があふれていた。 三嶋秀宜 |
大好きな恩師のことばを手に |
強烈な左ボディーを打ち込む三嶋さん(左)
(理楽TIMES H31.4.1No.523掲載)