第72回全国大会 Q&A

と き  令和2年10月19日(月)

ところ  松江市総合体育館(島根県松江市学園南1丁目21-1)

 

競 技 種 目

 第1部門バーバースタイル

第2部門レディスカット・パーマスタイル『Leap』

第3部門メンズカット・パーマスタイル

【マスタースタイリストアワード】

【ジュニア部門】クラシカルバックバリエーションヘア

【世界大会種目】

全理連教育部門・監修

 

各部門共通のQ&A

Q0-1.各部門のモデル規定では、セニングやテーパーは事前処理になるのですか? また、もともとセニング処理の行われているモデルを帯同してきた場合は…?

A.世界大会種目以外のすべての部門において、ブラント状が確認できることとなっています。従って、当該部門ではブラント状が確認できないセニングやテーパーされているモデルは減点になります(最高5点まで)。

Q0-2.各部門において競技に入る前にネック及びネープ部分を剃っておくことは、違反になるのですか?

A.ネック及びネープを剃ることも、ヘアカットの範疇に入ると解釈できます。従って、世界大会種目以外のすべての部門で禁止されているカットによる事前処理に該当します。

Q0-3.選手とモデルは、それぞれの控室に入ったのちに連絡を取り合うことは一切できないのでしょうか?

A.緊急非常時に限り係員を通じて行うことはできますが、原則としてできません。もし行った場合には、出場を停止させることになりますのでご注意ください。

Q0-4.メイクチェックについて教えてください。

A.モデル受付後、競技会場に入るまではモデル自身のみできます。競技時間中は選手でなければできません。

Q0-5.ダッカールピンを刈布及び技術者の「袖」または「ポケット」に入れた場合は、減点の対象となりますか?

A.減点対象とはなりません。ユニフォームに留めても差し支えありません。

Q0-6.競技中にシザーズホルダー(またはシザーズベルト)を使用しても良いでしょうか?

A.清潔なものであれば、使用しても構いません。鋏にかかわらず整髪料やブラシ類をホルダーに入れて身に付けることも可能です。

Q0-7.カットが終了し、セットに入る前に刈布をはずしても良いでしょうか?

A.カットが終了し、セットに入る前に刈毛を取り除くために刈布、タオルを一旦はずすのは構いませんが、刈布、タオルは競技中、必ず首まわりから付けていなければ失格になります。マネキン競技ではタオル、刈布の着用は自由です。

Q0-8.アテンションカードが出された場合、どのように対処したら良いですか?

A.競技中に監視委員に申告し、その確認の元、アテンションカードの指示どおりにカットすれば減点になりません。

Q0-9.直鋏はトリミングにあたりますか?

A.スタイルが変わるように直鋏をかければカットと考えられますが、あまり現実的ではないので基本的にはトリミングにはあたりません。

Q0-10.床にタオル等を敷いて、ドライヤーを置いても良いのでしょうか?

A.ドライヤーは必ず器具台、または競技椅子のドライヤーホルダーに置いてください。

Q0-11.電源等にアクシデントが生じた場合は、どのように対処したら良いのでしょうか?

A.競技中の選手自身の器具及びモデルの事故は選手の責任となります。電源のトラブルが生じた場合は、すみやかに監視委員に申し付けてください。協議のうえ、善処します。

Q0-12.失格事項の中に「モデルに傷を与えた場合」とありますが、その傷はどの程度のことをいうのですか?

A.その傷の処置をした後、競技終了の時点で「血が止まらない程度の傷」とします。

Q0-13.選手の留意事項にある「消毒衛生の遂行」とは、どの程度のものを指しますか?

A.営業で行うレベルの衛生措置を行ってください。競技中に用具などを落とした場合は消毒の意思表示をして監視委員の確認を得ることとします。また、器具を口にくわえたり、自分の髪にさしたりの不衛生な行為は禁止とします。

Q0-14.モデルは洗髪後の状態で帯同することとありますが、トリートメント類を使用しても良いのですか?

A.洗髪後にトリートメント類を使用することは可能ですが、充分にすすいで表面に残らないようにしてください。また、事前におけるカットローションなどの使用も減点の対象となります。

Q0-15.カット時間中に整髪料を使っても良いのですか?

A.カット時間中の整髪料の使用はセット行為とみなされますので使用しないでください。また、整髪料と疑われるカットローションなどの使用も禁止とします。

Q0-16.ヘアアイロン等を使用する場合、温度が上がるまでのタイムロスを防ぐため、事前に電源を入れても良いですか?

A.競技開始後であれば、カット時間中であっても電源を入れてかまいませんが、火災等につながらないよう、器具の管理と取り扱いには十分注意してください。なお、「電気器具を複数台コンセントにつなぐこと」は、各部門共通禁止事項になっていますので、充電式等、コンセントを使用しないもの以外はドライヤー使用時等に電源を入れておくことはできません。

Q0-17.競技開始からの時間経過を詳細に知るため、作業台に時計(タイマー)を持ち込んでも良いですか?

A.競技の進行はすべてタイムコールに基づいて行われますが、目安として持参の時計(タイマー)を使用することは可能です。ただし、アラーム等で音を出すことはできません。また、携帯電話等、外部との通信機能のあるものも、時計(タイマー)として使用できません。

Q0-18.モデルに眼鏡を着用させることは可能でしょうか?

A.眼鏡の着用は禁止です。各部門共通禁止事項にある「②ヘアアクセサリー、つけ毛等をモデルに装着すること」にあたると考えてください。

Q0-19.ドライヤーの容量は何kWまでですか?

A.ドライヤーに限らずすべての電気機器の容量は一人当たり1kWまでとします。

Q0-20.マネキン競技で求められるボディーとはどのようなものですか    ?

A.ボディーは肩のないマネキンに衣装を着せるためのものです。国家試験用のショルダーを使用してもかまいませんが、針金ハンガー等を使っても簡単に作れます。

①針金ハンガー(針金にビニ
ールを被せてあるもの)を用
意します。

②引っ掛ける部分を反対向き
に曲げます。


③マネキンのキャップに合う
ように平らにし、Bの引っ掛
ける部分を少し矯正し穴に入
りやすくします。

④Cにクランプとハンガーをいっしょに差し込
むことにより、しっかりと固定されます。Dの
肩の部分にパットを着けたり、針金等で厚みを
出したりすると、衣裳を着せた際、より
自然に見えます。マネ
キンは首が人間より細
いので、安全ピンなど
でシャツをとめると良
いでしょう。

ダンボールを使用しても構いませんし、独自に
工夫して作ってみてください。衣裳もジャッケ
ットを着せたりタイを変え
たりし作品イメージと合わ
せて、トータルで表現して
ください。

          (参考)

※「マスタースタイリストアワード」「ジュニア部門」「世界大会種目」に関するQ&Aは必要に応じて追加掲載します。

第1部門についてのQ&A

Q1-1.バーバースタイルとはFADE(フェード)スタイルではないのですか?

A.バーバースタイルとは、理容師本来の鋏を使った刈り上げ技術を用いてモデルの骨格や顔立ちに合わせて構成したヘアスタイルのことです。0mmからなどの鋏による刈り上げであればフェードスタイルも可能です。

Q1-2.電気シェーバーは使えますか?

A.電気シェーバーの用途はトリマーと同様とみなされるので使用できません。

1-3.モデルの規定にある刈り上げ部分とはサイドの刈り上げ部分も含まれますか?

A.サイドも含め、仕上がり時の刈り上げ部分という意味です。

Q1-4.ハードパートとは何ですか?

A.パートラインを強調するためにレザーでパートライン上を剃ることです。ただし、傷をつけたり血が吹いたりした場合には減点対象となりますので注意してください。

Q1-5.ハードパートは必ず必要ですか?

A.自由です。

Q1-6.パートライン以外で、レザーによるラインを入れることは可能ですか?

A.出来ません。

Q1-7.髪際線をレザーで整えてもいいですか?

A.競技時間中であれば可能です。

Q1-8.レザーによるネックの処理は必要なのですか?

A.耳まわり、襟まわりの無駄毛の処理をキレイに行ってください。

Q1-9.刈り上げの高さに規定はありますか?

A.規定はありませんが、世界的なトレンドは徐々に低くなってきています。世界的トレンドを理解してください。

Q1-10.クリッパーを使用できる後頭下部とはどこですか?

A.左右の乳様突起を結ぶ線の下側です。

Q1-11.刈り上げを活かした男性らしいスタイルであること。とありますが男性らしいスタイルとはどのようなものですか?

A.ここで言う男性らしいスタイルとは、サイド部分にも十分な刈り上げがありバランスの良い色彩が施されたヘアスタイルのことです。艶感と清潔感のあるヘアスタイルを求めます。

Q1-12.世界的なトレンドを感じる男性らしさを強調したクラシックなスタイルとはどのようなものですか?

A.フロント・トップの男性らしい、品のある四角いフォルムやQ1-9にある刈り上げの高さなどを総合して「世界的トレンド」「男らしさ」「クラシック」を表現してください。世界大会では、写真のような作品傾向になっています。

 

 

 

 

 

 

Q1-13.ツーブロックはダメですか?

A.デザインにあっていれば可能です。

Q1-14.ヒゲ等はダメですか?

A.ヒゲをデザインすることは可能です。

Q1-15.カットとセットのタイムは区切り競技ですか?  通し競技ですか?

A.通し競技です。但し競技開始25分以内にセットに入ることはできません。

Q1-16.71回大会の要項から「短く刈り込まれた」という文言がなくなりましたが意図はありますか?

A.短く刈り込まなくてもいいという意味ではありませんが、過去の作品を見ると短くえぐるように刈り込まれた作品が多くみられます。バランスの良い色彩を表現してください。

第2部門についてのQ&A

Q2-1.アスレジャーファッションとはどのようなものですか?

A. アスレジャーとは「アスレチック」+「レジャー」の造語で、スポーツミックスよりもよりスポーティーなイメージのファッションです。詳しくは全理連トレンド情報NEXT vol.12を参照してください(全理連ホームページで閲覧可能)。

Q2-2.モデルの個性に合わせた表現とはどのようなものですか?

A.アスレジャーファッションは色々な要素とのセットアップが可能です。エレガント、マスキュリン、ストリート、フレッシュ、カジュアル、クラシック、など様々です。スポーツをする活発なイメージだけではなく、モデルのテイストに合うアスレジャーを取り入れたファッショナブルな表現、デザインを求めます。

Q2-3.モデルの日常、ライフスタイルを考慮したスタイルとはどのようなものですか?

A.モデルの日常、ライフスタイルは多種多様です。「コンテストスタイルだからこうあ
  るべきだ」という枠には当てはまりません。自由で、そのモデルに対してナチュラル
  な表現を求めます。

Q2-4.モデルにマッチしたフォルム、長さ設定がされたスタイルとはどのような設定ですか

A.テクニカルブックにフォルム、長さ設定の目安が記載されていますので参照してください。

Q2-5.仕上がりのカールの大きさや強さに指定はありますか?

A.自由です。

Q2-6.競技、審査規定に「トータルコーディネート」とありますが、メイクや衣装のバランスも得点に関係するのでしょうか?

A.関係します。ヘアの仕上がりのほかにモデルと衣装、メイクがマッチして『Leap』のコンセプトをよく理解していると感じられるものをより高く評価します。

Q2-7.『Leap』のコンセプトを取り入れたトータルコーディネートとありますが、アスレジャーファッションにまとめればいいのでしょうか?

A. 多彩な魅力を表現できるリープヘアとアスレジャーの要素を取り入れたモデルの魅力を引き立たせるファッションのトータルコーディネートです。

Q2-7.カットとセットのタイムは区切り競技ですか?  通し競技ですか?

A.通し競技です。但し競技開始15分以内にセットに入ることはできません。

Q2-8.マネキン競技には作業台がありませんが、使用する用具等は、タオル等を敷けば床に置いても良いのでしょうか?

A.選手の留意事項に「消毒衛生の遂行」とあるように、営業で行うレベルの衛生措置を行う必要があることから、人間モデル競技と同様、タオル等を敷いた場合、カゴ等用具入れに入れた場合でも床に置くことはできません。使用する用具類はクランプを設置したテーブル上に置くか、シザーズホルダー等に入れて身に付けてください。

 1台のテーブルで2名が競技を行いますので、各選手が使用できる面積はテーブルの半分です。なお、大会当日には、45cm×180cmのテーブルを用意する予定です。

Q2-9.マネキン競技で使用するマネキンには、シールをはがしたり、メイクをしてもいいのでしょうか?

A.指定のマネキンを使用しているか確認するため、品番等が書かれたシールがはがれたマネキンを使用することはできません。事前処理では、シャンプーなどではがれないように注意してください。メイクは可能です。

第3部門についてのQ&A

Q3-1.トレンドスタイルとはどういうものですか?

A. 多くの人が興味を持っているこれから流行するスタイル、または現在流行している
スタイルです。

Q3-2.カット時間中はブラシ類の使用不可とありますが、コームは使用できますか?

A. カット中はコームを使用できますが、ドライヤー使用時にはハンドブローのみとなります。セット時間に入ればコームやブラシの使用は自由です。

Q3-3.セット時間中にヘアアイロンは使用できますか?

A. 使用できます。セット時間中のカットも可能です。

Q3-4.時代性のあるパーマが表現されているとはどういうことですか?

A. 多様化された今の消費者のニーズに合ったパーマのことです。
  ですので、パーマの形状はデザインコンセプトに合わせたものとなります。

Q3-5.ハイトーンカラーとは何レベル以上を指しますか?

A.ダブルカラーをして発色できるレベル(13レベル以上)と考えてください。

Q3-6.「ハイトーンカラーを組み合わせた」とありますが、ハイトーンは、毛束1本でもいいのでしょうか?

A.全体がハイトーンカラーのデザインでも、部分的にハイトーンカラーを取り入れたデザインであっても大丈夫です。

Q3-7.デザイン性のあるとはどういうことですか? 一般に服飾などでデザイン性が強いなどというと奇抜だったり、モードなものを表しますがそういうことですか?

A.デザイン性のあるものすべてが奇抜であるとは限りません。シックなデザインであったり、アクティブなデザインであったり、デザイン性があるとはヘアデザインを設計した人の意図が見えるという意味です。

Q3-8.モデル・ヘアデザイン・衣装選定のストーリー性とはどういうことですか?

A.このモデルだからこの衣装に、この衣装だからこのヘアデザインにしたというような
モデル、ヘア、衣装が関連性をもってバランスのいいデザインになっているという意味です。

Q3-9.ダメージを感じさせない質感とは、ツヤがあるということですか? ツイストやドレッドなどはダメですか?

A. 客観的に見てキレイな仕上がりという意味です。マットな質感でもキレイだと感じることはできますし、ツイストやドレッドもキレイに感じれば大丈夫です。パーマとカラーが組み合わさるので審査項目には加わりませんが、本番に向けたダメージ対策も重要になってくると思われます。

Q3-10.カットとセットのタイムは区切り競技ですか?  通し競技ですか?

A.区切り競技です。カット時間中にセットを行うことはできませんが、セット時間中のカットは可能です。ドライカットを行うためにカット時間中にドライヤーを使ってハンドブローすることはできますが、ブラシ類や整髪料は使用できません。


 

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