全国理容連合会では業界の振興、活性化を目的に、理容業従事者の皆さまより、ご意見やご提言を振興論文として募集しています。令和5年度は15篇の応募があり、審査会の結果、次の論文が受賞しました。
※優秀賞・奨励賞論文はテーマをクリックすると内容が見られます。
賞 | テーマ | 氏名(敬称略) | 組合 |
優 秀 | 変える勇気と変わらない信念 | 岸 恵 | 岡山県 |
奨 励 |
組合力を活かした理容師コミュニティの未来 |
高宮 聡子 | 山形県 |
理容業界は繁栄か衰退か |
武田 謙太 | 愛媛県 |
賞 | テーマ | 氏名(敬称略) | 組合 |
審査外 特別賞 |
社会貢献と理容業の繁栄 =中学生の髪型のこと 真剣に考えてみた= |
伊藤 和幸 | 山形県 |
2023年理容業界振興論文総評
審査委員長
岩田三代(ジャーナリスト)
3年余に及んだコロナ禍もようやく落ち着き、街には大勢の外国人旅行者が戻っている。長いトンネルを抜けた前向きの気分を反映したのか、今年の応募は15編で、昨年の8編からほぼ倍増。中身も多様でレベルの高いものが目立った。
優秀賞は父から理容店を継承した女性店主による「変える勇気と変わらない信念」。女性のためのシェービングとエステの空間をつくり月100人を超える来客を実現した体験に基づく。
奨励賞「理容業界は繁栄か衰退か」は34歳の現役店長が体験を元に理容業界の若返り策を提言し、「組合力を活かした理容師コミュニティーの未来」は環境問題や男女共同参画に取り組むことで旧来の青年部・婦人部などの組合活動を刷新しようと呼びかける。賞には入らなかったが「実年層の新たなる理容人生の歩み方」には多くの実年理容師が勇気づけられるとの声が、「感覚過敏と理容技術」は障がいを持つ人に真摯に向き合う姿勢が素晴らしいとの評価があった。
応募者の年代は30代から70代まで幅広く、女性も3人含まれる。力作揃いで審査も熱のこもったものになった。論文に触発され審査委員の間で業界の将来について「今は変革期。明るい未来につなげられるはず」との声も飛び交った。
【審査委員】
委員長 | 岩田 三代 | (ジャーナリスト) |
委 員 | 伊東 明彦 | (公益財団法人全国生活衛生営業指導センター 専務理事) |
〃 | 尾﨑 雄 | (生活福祉ジャーナリスト) |
〃 | 早川 幹夫 | (全国理容連合会 副理事長) |
〃 | 寺園 洋行 | ( 〃 〃 ) |
〃 | 湊 正美 | ( 〃 〃 ) |
〃 | 滋野 昭和 | ( 〃 組織委員長) |
オブザーバー | 羽鳥 賢一 | (厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生課 課長補佐) |