令和4年度

全国理容連合会では業界の振興、活性化を目的に、理容業従事者の皆さまより、ご意見やご提言を振興論文として募集しています。令和4年度は8篇の応募があり、審査会の結果、次の論文が受賞しました。
※最優秀・優秀賞・奨励賞論文はテーマをクリックすると内容が見られます。

テーマ 氏名(敬称略) 組合
最優秀 新しい理容店経営のあり方 長谷川 翼 愛知県
優 秀 サロンからのSDGs 篠田 哲次 東京都
奨 励 新たなる理容師の学び習慣 オンライン個人指導 狐塚  均 埼玉県
今の自分が取り組める戦略 亀岩真奈美 和歌山県

2022年理容業界振興論文総評
審査委員長
岩田三代(ジャーナリスト)

 今年の応募数は8編と昨年からさらに2編減り、近年にない少なさだった。長引くコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻による将来への不安などが影響したのかもしれない。だが、論文としてのレベルは高く積極的な提言が目立ったように思う。
 内容も多様で今日的なテーマが多かった。新しい経営のあり方として週3、4日だけ理髪店として営業し他業種に進出する「複業」のススメや、世界的な関心事であるSDGs(持続可能な開発目標)を理容サロンで実現するための具体的提案、オンラインによる個別指導の導入などの提言はまさに時代の風を感じる。新型コロナに負けない店舗経営や医療用ウイッグ、組合のあり方などの論文も筆者の思いが伝わる力作だった。
 応募者は50~60代のベテランが大半で8人中7人を占めたが、特筆すべきは最優秀賞を獲得した21歳の長谷川翼さん。4年制大学に通いながら理容学校でも学んでいる現役の学生で、若者らしい斬新な提言が高評価を得た。また8人中2人が女性だった。男性中心のイメージが残る業界ではあるが、ジェンダー平等が進んでいる表れであれば嬉しい。

【審査委員】

委員長 岩田 三代 (ジャーナリスト)
委 員 伊東 明彦 (公益財団法人全国生活衛生営業指導センター 専務理事)
尾﨑  雄 (生活福祉ジャーナリスト)
早川 幹夫 (全国理容連合会 副理事長)
寺園 洋行  (   〃      〃  )
湊  正美 (   〃      〃  )
滋野 昭和 (   〃    組織委員長)
オブザーバー 小野 陽介 (厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生課 課長補佐)
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