岐阜県組合員であり、県岐阜市中央理容師会柳ヶ瀬ブロック長も務める堀江柾夫さん(59歳)は、日頃理容業の合間を見て趣味で取り組んでいた写真作品が二科会で認められ、「第87回二科展」(9月1日~16日開催・東京都美術館)において同会写真部創立会員である秋山庄太郎、大竹省二両氏からの推薦を受け、同会写真部会員(審査員)に推挙された。そして、その授与式が9月1日、東京プリンスホテル(東京都港区)で行われた。
今回の受賞は、堀江さんが昭和40年代から60年代にかけて創作した作品が、二科会主催の二科展写真部門において入賞・入選延べ17回を数え、また、平成元年には同会写真部会友になり、そして、平成13年(第86回)の二科展写真部「会友努力賞」受賞等が評価されたためである。
堀江さんが、カメラをはじめられた動機は、幼少の頃から機械いじりが好きであったことに加え、理容師になるため19歳で師事した佐々木正男氏(全理連名誉講師)がカメラ好きであったことが多分に影響しているとのことであり、その後、ご自身でもカメラを購入し、25歳から本格的な写真作品の創作活動をはじめられた。
堀江さんは「ここまでこられたのも家族の協力があったからこそと思っています。これからは、今まで作ってきた作品を基に個展を開いたり、写真集を出したりしたいと思っています。また、写真の創作活動は、今後の私のライフワークにしたい」と受賞の喜びを笑顔で語られた。
このような社会的に認知されている二科会の写真部会員(審査員)に組合員が推挙されたのは、理容業界初のことである。
※現在の役職は一般社団法人・二科会写真部会員(2012年8月現在)
(平成14年10月1日付け№325掲載)