神奈川県組合川崎支部・青年部のユニークなコラボレーションが話題になっている。それは、歌手の川久保秀一さんと「業務提携」し、業界PRを展開していることだ。同青年部が川久保さんのライブ活動を全面的にバックアップする一方で、川久保さんが理容業をテーマとした歌を発表し、自身が出演しているラジオ番組などで理容業の良さをPR活動している。
事の始まりは、以前にデュオを組んでいた時のパートナーが通っていた川崎市の理容店で、ライブ演奏を行ったことがきっかけだった。その後、ソロ活動を始めた時に、ライブのチラシ配りやポスター貼りなどで同青年部が協力し、再デビューを支援した。
川久保さんは現在、同青年部がスポンサーとなっているFM川崎の番組でパーソナリティーを務め、自ら作った理容店のCMや組合の活動の様子を放送するなど、精力的にPR活動を展開している。この活動は徐々に輪を広げ、隣の横浜市まで広がってきている。
今年3月には、理容店をテーマにした「日曜日、床屋へ行く」を収録したデビューCDを発売した。ブルース調の曲に乗せ、カットをして自分をリニューアルしたいという気持ちを歌っている。これらの活動により、このほど実施された理容チョキちゃん大賞にもノミネートされた。
川久保さんは「まだまだ知られていない理容業の良さをアピールしていきたい。良い風が向いてきているので、若い世代と一緒に川崎発で全国に広げたい」と、さわやかに語った。
(平成15年12月1日付け№339掲載)