東京・南青山のマンションの一室にある「カミソリ倶楽部」は、シェービンググッズの販売を通して、男性の身嗜み、エチケットに関する情報発信を行っていくことを目的に、2000年10月に開業した。代表の竹内教起さん(31歳)はシェービングを通して、心にゆとりを持つスローライフを提唱している。
ここでは、イギリス、フランス、イタリアなどの高級ブランドのみを輸入、販売しているが、シェービングブラシの材質は最高級のアナグマの毛を使用したものだけを扱うなど、本物にこだわる。
竹内さんの祖父は刃物問屋を営んでいた人で、日本に初めて「シック」のカミソリを輸入したことでも知られ、一時期シェア70%を占めていた。
カミソリ倶楽部は、その初代が14年前に原宿に開いたのが始まりで、その後、日本橋へ移り、竹内さんが引き継いで現在に至っている。
「男性は毎日ひげを剃らなければなりません。この行為はとても面倒なものですが、毎朝、良質なアイテムでゆっくりとひげを剃り、優雅な時を楽しむということが大切ではないかと思います。それこそがダンディズムではないでしょうか」
常時200アイテムをそろえ、ウェットシェービングの文化を伝える竹内さんは、理容学校の通信科で学び、この場所でシェービングの素晴らしさを提供する日を夢見ている。
こだわりのシェービンググッズを展示・販売 | 理容椅子など実際にシェービングを行える設備もある |
(平成16年4月1日付け№343掲載)