Vol.25 青年部とともに、郷土愛を育む多彩なイベントを展開 中本賢さん(俳優・神奈川県)

長十郎梨を囲む中本さん(前列右)と青年部のみなさん

  昨年、「ちょきちょきライブ」などの活動で、第2回「理容チョキちゃん大賞」を受賞した俳優の中本賢さんが、神奈川県組合川崎支部・青年部とともに、また新たな取り組みに挑戦している。

 今回の企画は、「長十郎の里帰り」。かつては土地の名産品であったが、現在は区内に一本もなくなってしまった『長十郎梨』を、発祥地である川崎市川崎区に復活させようというものだ。

  「今の時代に必要なのは土地への愛着と誇り。先人の努力で生み出された川崎らしさをもう一度見直して、清く美しかった川崎を知ってほしい」と、中本さんは青年部とともに実行に移した。

  1月には、長十郎の苗木を、現在でも生産のある同市多摩区から、はっぴ姿に大八車という100年前のいでたちで運び、川崎区の若宮八幡宮に植樹した。このイベントには、1200名にもおよぶ観客が集まり、植樹を終えた現在でもたくさんの市民が見学に訪れ、川崎の新文化・新名所となった。

  「こうした取り組みは、通っていた理容店の店主と何かやりたいね、なんて軽く話していたのが始まりですが、人の集まる、地域に密着した理容店から郷土愛を育んで、地域を変えられるような活動にしていきたいですね」――今後は、長十郎の花見や梨の行商、また同市の面する多摩川への鮎再生活動などを企画している中本さん。活発な活動に期待は高まっている。

梨栽培が栄えた当時のいでたちで行ったパレード

(平成17年3月1日付けNo.354掲載)

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