Vol.26 消防団員として、全国消防操法大会で最優秀選手に 岩井健浩さん(岡山県)

  岡山県の岩井健浩さんは、昨年11月8日、横浜国際総合競技場で開催された第19回「全国消防操法大会」(主催・財団法人日本消防協会)ポンプ車の部で、4番手の最優秀選手として全国1位に選ばれ、所属する岡山県代表の和気町消防団も準優勝に輝いた。

  同大会は、全国から選りすぐられた消防団の代表が消防操法の技を競い合うもので、岩井さんが担当した4番手は、ホースに水を送る機関担当員。エンジン音を聞き、スロットルを調整、水圧計とにらめっこしながら水圧をコントロールして、速くやさしい水を筒先担当員に送る。

 岩井さんは、理容店を営みながら30年間消防団活動に従事し、分団長まで務めた父親の姿を見て育ったこともあり、修業先から戻って間もなく消防団へ入団した。

  そこで消防操法を学ぶことになるが、仕事を終えてから夜遅くまでの厳しい訓練に、肉体的・精神的に疲れることもあった。しかし、お客さまや家族、友人などに励まされながら、仲間と力を合わせて技術を習得した。大会に向けては、気持ちの弱さを克服するため、修業時代にコンテストに向けて師匠から教わったイメージトレーニングを充分に行って、最高のパフォーマンスを見せた。

  「また努力を重ねて、もう一度この全国大会という舞台に立ちたいです」。岩井さんは今、チーム優勝を目指して、厳しい訓練をこなしている。

機敏な動きで操法に取り組む岩井さん

(平成17年4月1日付けNo.355掲載)

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