Vol.31 江戸のオシャレを結髪雛形で 江戸東京博物館(東京都)

 

結髪雛形を使い江戸のオシャレ、美を紹介

 江戸時代の日本橋や芝居小屋・中村座、明治期の朝野新聞などを実物大という圧倒的スケールで再現、展示する江戸東京博物館。

 約9000㎡の広大な展示室には、江戸から戦後にかけて実際に使われていた小物類や、綿密な調査研究に基づいて再現した実物大・縮尺の模型などがあり、リアルな東京の都市と文化、息づかいを感じることができる。

 そのコーナーの一つ「江戸の美」では、伊勢神宮祭主結髪着付などを務める有職美容師の南登美子氏が制作した9体の結髪雛形を展示。「島田髷」「勝山髷」「横兵庫」などの流行した時代や特徴を解説し、着物などとともに往時のファッションを紹介している。また現在は展示されていないが、収蔵品には木製の赤白サインポールや革張りの理容椅子もあり、生活に密着した理容を通して日本の歴史・風俗が語られている。

 千両箱や纏の持ち上げコーナーなど体験型アトラクションも多彩で「楽しく学べる」を体現した江戸東京博物館。10月29日から12月8日までの企画展「幕末の江戸城大奥」では、かんざし等も展示される予定で、日本の髪型の歴史を学ぶにはぴったりの内容となっている。

歌舞伎「助六由縁江戸櫻」の舞台の再現。
故十二代目市川團十郎氏も演出指導した

 

 江戸東京博物館
  【住所】東京都墨田区横網1-4-1 ℡03-3626-9974
 【アクセス】JR両国駅西口より徒歩3分
 【開館時間】9:30~17:30(土曜日は~19:30)
      ※入館は閉館の30分前まで
 【休 館 日】ホームページ等参照
 【観 覧 料】常設展600円(各種割引あり。特別展別)

(理楽TIMES H25.10.1付 No.457掲載)

 

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