サッカー2002年ワールドカップ以来、鳥取市民との交流活動を続けているエクアドル人のガルシア・セディーニョ・モンセラッティ・マデリーンさん(愛称・マディー)は、母国で行われている子供たちへの職業訓練指導の場で理容器具が不足している現状を憂い、所属するNPO法人鳥取スポーツクラブの代表で、実家が理容店の山根健司さんに相談をもち掛けた。
鳥取支部青年部員だった山根さんの実弟をつうじて、青年部代表の中居正人さんに相談したところ、すぐに各部員に用具類の提供を要請し、鋏、コーム、整髪料など約500点が集まった。
3月13日、その贈呈式で目録を受けたマディーさんは、「日本の皆さんからのプレゼントに感謝します。エクアドルの子供たちには、これで一生懸命頑張ってほしい」と述べ、お礼としてエアロビクス教室を行って、中居さんの呼びかけで集まった鳥取支部員など約60人が汗を流した。
当日の模様は、地元テレビ・新聞でも伝えられ、中居さんは「国際交流、社会貢献ができ、理容業のアピールにもなった」と、その成果を喜ぶとともに、「今後も定期的に提供を続け、できれば現地に行き、技術指導もしたい」と意欲を語る。
また、このほど鳥取県組合青年部長に就任したことから、「各組合の青年部にも活動を提案していきたい」と、その輪を全国にも広げていこうとしている。
(平成18年5月1日付けNo.368掲載)