Vol.35 「理容店の顔」をコレクション サインポール美術館(長野県)

 

 理容店のシンボルともいえるサインポール。赤・白・青がクルクルと回る看板の不思議な魅力に惹かれる人は少なくないが、長野県松本市の小野昌宏さんのマニアぶりは別格。サインポール好きが高じて、自宅に「サインポール美術館」を開設したのだ。

館長の小野さん(右)とご家族

 館内には、洗練された現代的デザインのものから昭和の面影を残すレトロなものまで、10種類以上のサインポールが並ぶ。夜間には色とりどりの輝きを放つため子どもを中心に話題を呼び、地元紙にも取り上げられた。
 高校卒業後、職業を転々とした小野さんは、当時知り合ったばかりの奥さま・恵梨華さんのすすめで、もともと好きだったサインポールに関係した仕事を始めることを決意。3年前に恵梨華さんの実家がある松本市にこの美術館を開き、現在は展示だけでなく、オーダーメイドのサインポールの販売や修理も受け付けている。「当館で展示しているもののほとんどが、全国の理容店からの寄贈品やインターネットオークションで入手したものです。収集ももちろん大切ですが、サインポールの修理をしている会社は少ないので、修理を通じて理容業界のお役に立てればと思っています」と小野さん。
 「好き」を追求して増え続けたコレクション。サインポール美術館で、トリコロールが演出する鮮やかな世界を体験してみてはいかがだろう。

館内に展示されているサインポールの一部

 

サインポール美術館
住所/長野県松本市浅間温泉1-40-18
℡/ 080-1467-9184
アクセス/JR松本駅から車で約10分
入館料/500円(お茶付き)
※土日祝のみ開館 要予約

(理楽TIMES H26.6.1付 No.465掲載)

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