「髪毛黒生(かみのけくろはえ)」という、いかにも髪が生えそうな言葉。そんな名前の駅が、千葉県銚子市にある。
これは、銚子電鉄㈱の「笠上黒生(かさがみくろはえ)駅」の愛称で、昨年販売された命名権によるもの。もともとの「くろはえ」という名前が髪の毛をイメージさせたことから愛称のイメージが膨らみ、この名前になったのだとか。
本物の昆布で作った駅入場券を販売(販売終了。再販予定なし)するなど話題づくりにも取り組み「髪の毛がフサフサになりそう」「面白い」などと話題になっているという。
「駅に愛称を付けたところ、テレビや雑誌に多く取り上げられ、以前より乗客数が増えました。駅の看板や車内案内表示を見て笑ったり、写真を撮っているお客さまを見ると、愛称を付けて良かったと感じます」とは、銚子電鉄広報担当の鈴木一成さん。
同社の駅は10駅中9駅に愛称が付けられ、それぞれ個性的な意味を持っていることから、ただ素通りする駅でも、愛称を見て楽しめるのだとか。
髪毛黒生駅に御利益を求めてか、販売した昆布入場券は、限定数の100枚をわずか3日で売り切る大盛況で、切符コレクターからは「幻の入場券」として垂涎の的となっているそうだ。
愛称の期限は、平成28年11月30日。髪を扱う職業として話題にしたくなるおもしろスポットだ。
ホーム(左)や駅舎の看板(右)も「髪毛黒生」と表記されている |
(理楽TIMES H28.8.1 付No.491掲載)